・採取
別名をペンペン草とも呼ばれ田んぼや畑、その周辺にみられる野草です。若い茎・葉が 一番です。
やや長めに伸びた上部、茎が手で軽く折れるものが筋がなく食べられます。茎から斜めに伸びた若い部
分でもよいです。背が低く地面にはうように伸びているものは固くて食べられません。キャベツ畑など
の中に生えているよく伸びた柔らかいものが一番です。ナズナにはアブラムシ(アリマキ)がついてい
ることがありますので注意してください。
・下ごしらえ
枯れた葉や固い茎を取り除いて水洗いし、よごれや泥を洗い流します。この段階では切らなくてもよい
です。
・調理(お浸し)
ほうれん草やチンゲン菜などと同じ要領でさっと茹でてください。くせはありませんので時間をかけて
水に晒す必要はありません。水気を絞って適当な大きさで切ればでき上がりです。
・食べ方
ほうれん草のお浸しと同じように醤油をかけてどうぞ。黙って出せばナズナとは気づかないですね。
・含まれるビタミンと薬用効能
昔の人が春の訪れとともにビタミン、ミネラルなどの補給に食したと言われるナズナにはビタミンA、
B、Cが多く、中でも特に日本人に不足しがちなB2 が多く含くまれています。また、ミネラルも鉄、
カルシウムやマンガンが豊富に含まれています。またナズナの薬用効果としては血圧降下作用や自律神
経を刺激する働きで内臓の働きを助けるコリン、アセチルコリンが含まれています。利用方法は全草(
種ができているものでよい)を採取して陰干しにし、よく乾燥させます。その後は湿気が入らないよう
にして保存します。私は5cm位に切ってビニール袋などに保存しています。特に高血圧によく、この乾
燥ナズナ20g ほどを600ccの水に入れて煎じます。半量になったものを濾して1日3回食間に飲み
ます。匂いが気になる場合は冷蔵庫などで冷やすとよいです。これを毎日続けます。勿論、お浸し、和
え物、青汁も効果があります。
・私の感想
乾燥して煎じて使う場合は固くてもよいので生育具合は気にしないでよいですが、お浸しにする場合は
柔らかいものを摘まなければなりません。群生地があると楽なのですが・・・。
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