植物豆知識の頁 51

冬の自然造形美「シモバシラの氷柱」

 
 
 
 
 
 

画像はシソ科のシモバシラの枯れた茎に見られる特有な霜柱(氷柱)です。勿論、シモバシラの名前はこのような

氷柱が見られることからつけられたものであります。では、シモバシラにはなぜこのような現象が見られるので

しょうか。植物の茎には根で吸水した水分をを上に運ぶための導管と呼ばれる組織があります。導管は植物体が

生きていてはじめてその働きをしますので、冬になって枯れてしまった地上の茎にはその働きはありません。し

かし、シモバシラの場合は地面の下の茎と根は極寒になるまではその活動を続けています。地上が凍結する気温

になっても根からは水分が押し上げられてきます。地表の茎へ押し上げられた水分は茎から溢れてつぎつぎと凍

ります。こうして地面近くの茎には氷の塊ができてきます。しかし、地中の茎も凍結したり、地表の茎が凍結で

割れたりするとこの現象は見られなくなります。シモバシラの氷柱が見られるのは地下の茎や根が活動している

間だけなのです。寒さが続いて日中も氷結が融けない間は氷柱は成長を続けます。その結果、氷柱は千差万別の

形になります。なお、この現象はシソ科のシモバシラに限らずアキチョウジ、カメバヒキオコシ、シロヨメナ、

カシワバハグマ、アズマヤマアザミなどでも見られるようです。それどころか花壇に植えられるブルーサルビア

にも見られるそうです。


我が家のプランターでサルビア・コッキネアの氷柱を見ることができました。こちらです。

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