愛知県のヒトツバタゴ(左)と上対馬のヒトツバタゴ(右) なんじゃもんじゃと言う木がありますが、なぜこんな名前がついているのでしょうか。 もともとは関東地方で、その地方には見られない種類の大木を、名前がわからないので 「名無し木(ななしぎ)」とか「なんじゃもんじゃ(名前のわからない樹)」と言った 事が始まりだと言われています。 元祖なんじゃもんじゃは千葉県香取郡神崎の神崎神社境内のクスの大木だそうであり ます。 なんじゃもんじゃ(ヒトツバタゴ)の自生地である九州の上対馬町役場から戴いた資 料によりますと その昔、六道の辻(現在の東京は青山に当たる)に「六道木」と呼ばれる大木があっ た。春になると真っ白い花を咲かせるのだが名前がわからないので何時の間にか「名無 し木(ななしぎ)」とか「なんじゃもんじゃ(名前のわからない樹)」と呼ばれるよう になった。この木は昭和6年に枯れてしまったのですが、高さ15b、幹の周囲2bと いう大きな木で、姿も立派であったので銘木として保護され天然記念物にも指定されて いた。 と言うようなことが書かれています。勿論、このなんじゃもんじゃはヒトツバタゴです。 他に筑波山のアブラチャン、山梨県鶯宿峠のりょうめん桧などもなんじゃもんじゃだ そうですが、今ではなんじゃもんじゃと言えばヒトツバタゴのことだと思われているの ではないでしょうか。 |